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とんかつ「きらく」のロースかつ定食

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昭和四十年、高崎の慈光通りに暖簾を掲げた、とんかつ「きらく」。
やがて藤五伊勢丹前に店を移したあとは、目まぐるしく遷り変わる連雀町を見守りながら長年営業。
しかし平成十九年、多くのファンに惜しまれつつ突然の閉店。
「きらくのとんかつでなければ・・・」
そんな熱い声が届いたのか、平成二十二年十月、三年の沈黙を破り烏川を渡った八千代町で営業を再開。
再開の告知をしなかったにも関わらず、噂を聞きつけたかつての常連達が昔を偲び足繁く通う名店です。

と、ここまでは人伝やネット、新聞で知り得た情報。
不勉強ながら「きらく」の存在を今の今まで知りませんでした・・・
今年になって何人かの知り合いから、その存在を教わり、その美味しさを篤と説明され・・・
「そこまで言われたんじゃ、食ぃ行ぐしかねぇんべ!」ってことで、早速。
観音様を間近に望む中央消防署の近く、以前は蕎麦屋だった居抜きの店舗。
店内には4人掛けのテーブルが3つとカウンター席が6つ設えてあります。
「いらっしゃいませ!」の明るい出迎えと、料理を待ちながら雑談に花を咲かせる二組の先客。
老舗にありがちな堅苦しい空気など一切なく、市井のとんかつ屋といった雰囲気が漂います。
入口の上に飾られていたのは「きぶんよし らくな気持ちで くううまさ」と書かれた豚の絵。
屋号の由来か、後付けなのかは判りませんが、「らくな気持ち」こそ美味しくいただくための必要条件です。
さて、初めての店で心掛けているのは、定番のメニューを頼むこと。
知り合いから薦められたのは「ヒレかつ重」でしたが、今回はメニューの先頭に並ぶ「ロースかつ定食」(ご飯大盛り)を注文。
熱い煎茶をすすりながら、待つこと10分ほど。
揚げたてのロースカツをひと口頬張れば、じわっと染み出る甘みたっぷりの肉汁。
ちょっと感動モノの美味しさです・・・
新卒直後の東京在勤の頃、足繁く通ったアメ横のとんかつ屋(今は閉店)と瓜二つの味わいがまた感動に拍車をかけます。
山盛りキャベツに山盛りご飯(あ、大盛りだからか)。
上品に出汁の効いた味噌汁に香の物と小鉢もついて1100円(+ご飯大盛り50円)。
「この店さえあれば、ほかのとんかつ屋はなくてもいいや。」
もしも食べログに投稿するのなら、その一文だけで必要十分。
さて、次はその「ヒレかつ重」だな。

とんかつ きらく - 高崎/とんかつ [食べログ]



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by sanzokuame2 | 2012-03-10 16:04 | 食してナンボ


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